大谷吉継くんの日記:第7回 おしくらまんじゅう
12月7日
今日は、小西行長が熊本からここ福井に、私の病のお見舞いを兼ねて遊びに来てくれた。
「大谷の病が重くなくてよかったよ。」
と小西は言った。
私はありがとうと、キリシタン小西のお土産のクリスマスツリーとやらをもらった。なんだこれ。お釈迦様の隣りにでも置いておくか。
「ここの所、寒くなったよね。大谷は何か寒さ対策とかしてるの?」
と小西は言った。
「おしくらまんじゅう。」
と私は答えた。
「は?」
「おしくらまんじゅうを漢字で書くと→押し競饅頭。」
「そんなことは聞いてない。おしくらまんじゅうなんて、この世にまだ存在するのか?!だいたい大谷は誰とおしくらまんじゅうするんだよ。ひとりじゃできないじゃん。」
「小西と。」
「つまんない冗談言うなよ、気持ち悪い。ほっこりもほどほどにしないと罪だぞ。」
「私を悪く言うのは構わないが、ほっこりを馬鹿にするのは許さないぞ。」
と私は怒った。
「支離滅裂なこと言うなよ。意味がわかんないから。とにかくお互い落ち着こう。」
と小西はお茶をすすって、一呼吸した。
カテゴリ:大谷吉継くんの日記 | 2008-12-07 公開
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