北条氏康くんの日記:第22回 綱成の玉縄城


北条氏康11月21日

私は今日、小田原城を出て、幼馴染みで家臣でもある北条綱成(つなしげ)の玉縄城へ行った。綱成は、北条家当主である私のいない所で、ハメを外しているのではないか、私は偵察しておきたかった。

玉縄城につくと、綱成の家臣が出迎えてくれた。そして「今、綱成様は、お風呂に入っておりますので、少々お待ちください。」と客間に案内された。お風呂・・・。仕方ないか。

・・・ってまだ?!40分経過した所で、やっと綱成が現れた。「嗚呼、氏康様、お久しぶりです。お待たせしました。すみません。」と綱成は言った。そして「夕食はまだでございますか。」と綱成に尋ねられ、私は待ってましたー!とこくりと頷いた。すると、綱成は、

氏康様にお茶漬け出してー。

と家臣に言った。家臣はそそくさと台所に向かった。「ちょっと待って。ご馳走とかないわけ?」「ないですよ。いきなりうちに来られても、用意できません。いつから氏康様は、お茶漬けよりご馳走が好きになったんですか。」「は?!どこに夕食のメインが、お茶漬けの人間がいるのさ。」と私は抗議した。その時、ご馳走がわんさか出てきた。「冗談ですよ、冗談。わざわざ小田原から来てくださり、ありがとうございます。さあさあ食べましょう。」と綱成は笑って、私に酒をすすめた。嗚呼、私が偵察目的でここに来たことが、綱成には、バレバレだったのかもしれないなあ。さすが幼なじみ。がびーん。

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