小西行長くんの日記:第18回 仏教徒なご近所
10月4日
今日、大坂城から帰ってきたら、私の屋敷の前で、隣り近所の加藤清正が横になって眠っていた。清正は、四角い箱を手にしていた。私は清正を起こさないように、その四角い箱をそっと取り上げた。
高山右近殿から私宛の荷物だった。品名・・・ゼウス様。ありがとう、キリシタンフレンズ右近殿。清正は、屋敷を留守にしていた私の荷物を、戦国宅配便から預かった。けれども清正は仏教徒だから、ゼウス様を自分の屋敷には入れたくはなかったのだろう。だからって、この数日、風の時も雨の時も、うちの屋敷の前で、ずっと私を待ち続けるなんて。
馬鹿な男ね・・・。
カテゴリ:小西行長くんの日記 | 2008-10-04 公開
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