上杉景勝くんの日記:第16回 秋刀魚


上杉景勝9月7日

今月も五大老定例会議があって、前田利家殿、徳川家康殿、毛利輝元殿、宇喜多秀家殿と、わしで、豊臣家の今後について大坂城で話し合った。その後、近くの寺で、このメンバーと恒例の夕食会があった。

夕食には秋刀魚(さんま)が出た。「家康殿は肴(さかな)の食べ方が上手なんですね。」と秀家殿が言った。「正しく箸を持つ。そして肴の皮と骨を箸を上手に使って、一瞬のうちにきれいに取る。日本人なら、これくらいできて当然じゃ。」と家康殿が言った。

というか景勝殿!秋刀魚の肉と皮と骨が、お皿からあっちこっちに飛び散っておるが、大丈夫か?!

と利家殿が言った。わしは箸を置き、もそっと立ち上がった。「ほらー、皆さんがそんなこと言うから、肴がうまく食べれられなかった景勝殿、機嫌悪くして、立ち上がっちゃったじゃないですか。

いや、箸がうまく使えなかった景勝殿の両手が秋刀魚の脂(あぶら)で、ぎとぎとになっている。景勝殿は、単に今から部屋を出て、自分の両手を洗いに行くのではないですか。」と秀家殿は言った。わしはこくりとうなずいて、部屋を後にした。

秋刀魚は実にうまい肴じゃのお。

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