後藤又兵衛くんの日記:第22回 長政の初陣


後藤又兵衛8月11日

今年も一年で、一番ウザい行事がやって来てしまった。主君の吉兵衛(黒田長政)の自己満足行事、その名も、黒田長政様初陣記念日。

このクソ暑い中、今日は朝6時から、明日の黒田長政様初陣記念日の準備の為、黒田家中は大忙しである。こんな行事にわざわざ出席する諸大名のおもてなしマニュアルの作成、料理の手配、能と流鏑馬(やぶさめ)の会場作り。やることはたくさんある。よって今年も黒田家中、皆、サビ残(サービス残業)である。

俺が諸大名が通る、屋敷の床を雑巾で磨いていた所に、吉兵衛がやって来た。「又兵衛よ、わしの初陣、賤々岳の戦いを思い出すと、胸がいっぱいになる。あの頃は若かった。懐かしいのお。」と吉兵衛は言った。

は?!殿の初陣は、太閤秀吉様につき従った毛利攻めで、賤々岳の戦いはその後ですよ。」と俺は言った。吉兵衛は「え!そうだったけ?!又兵衛はよく覚えておるのお。」と言った。

自分の初陣、忘れていやがったー!!!

何の為の黒田長政様初陣記念日なわけ?!爆弾発言にも程ってもんがあるぜ、吉兵衛。

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