真田幸村くんの日記:第10回 格差社会


真田幸村戦国20年6月27日

私は今日から、大坂城で、戦国ハケン社員として働くことになった。

私は先月まで戦国正社員として、大坂城で勤務していた。しかし、深夜残業しても終わらない仕事量、そして責任の重さに、私は疲弊していた。セイシャ(正社員)という雇用形態は、私には合わない気がした。

そこで一旦、大坂城を退職。戦国ハケン会社の、デンプスタッフに登録して、今日から心機一転、ハケン社員で、大坂城で活躍することにした。そして今朝、同じくハケンの明石全登殿に大坂城の廊下で会った。

幸村殿、私は今日からセイシャとして働くことになりました。」と明石殿は言った。「は?あなたはハケンじゃないんですか。」と私は尋ねた。

以前は確かにハケンでした。しかし、同じハケンでも、厳密に言えば私は、戦国紹介予定ハケンでした。大坂城の幹部が、私の半年間のまじめな勤務態度を見て、大坂城の正社員として働いてもらいたい、と私に申し出をしてきました。私もセイシャとしてがんばってみたかったので、先日OKしました。それが紹介予定ハケンの仕組みです」と明石殿は言った。

そんな・・・ハケンの明石殿に触発されて、ハケンになったのに、と私は絶句した。「それにしてもセイシャは違いますね。今日から大坂城にできた、戦国食堂も社員は、3割負担だけで、お昼が食べられますし、福利厚生として、来月完成の大坂戦国ユニバーサルスタジオの年間パスポートももらいました。ハケンとセイシャは、待遇がまるで違います。」と明石殿は言った。

マジで?!

セイシャってそんなに恵まれていたの?!知らなかった・・・。でも私は、戦国ハケン会社・デンプスタッフのキャラクター・デンプリンのメモ帳をゲットした。前からほしかった、このかわいいデンプリンのメモ帳にいろいろ徳川を倒すアイデアを書き込んで、今日からは、ハケンとしてがんばっていこう。

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