北条氏康くんの日記:第17回 小田原WOMANⅡ
6月19日
今日は城下から、家臣の清水に頼んで、「小田原WOMAN・6月号」を入手した。今月は、先月号で、恋人にしたいヒトに選ばれた、私の家臣・北条綱成(つなしげ)のインタビューが、掲載されていた。
「私は、北条氏3代目当主・北条氏康さまと幼なじみです。お互い負けず嫌いで、小さい頃から、何かと意味もなく、競い合っていました。しかし、氏康さまより私の方が、人気があるとは思いもよりませんでした。私の方がイケメンなんでしょうか。アハハ!」
アハハ!って何?!
私は清水に、「今すぐ、玉縄城から、調子ぶっこいてる綱成を、ここ小田原城に呼び出せッ!」と申し付けた。「殿、落ち着いてくだされ。今月号の末尾に、「次号予告:北条氏康さまに聞く!芸術的なお茶漬けの入れ方。」と、書いてありますよ。」と清水は言った。
あ、本当だ。しかし、私の特技である、芸術的なお茶漬けの入れ方を教えるとは、私は一言も言っていない。そしてまだ頼まれてもいない。でもそんなに私の、芸術的なお茶漬けの入れ方が小田原のおなごたちが知りたいのなら、しょうがないなーもー。ふふふ・・・。
カテゴリ:北条氏康くんの日記 | 2008-06-19 公開
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