後藤又兵衛くんの日記:第20回 福島正則の迷走
6月17日
今日、黒田の屋敷に、主君の吉兵衛(黒田長政)に会いに、福島正則殿が遊びに来た。吉兵衛は福島殿を客間に通し、俺も同席を許された。吉兵衛は、「敵をお味方に寝返らせる方法」という書物を自分で勝手に執筆していて、それを福島殿に見せていた。福島殿はへえーすごいなーと吉兵衛の書物を眺め、言った。
「さすがは、亡き名軍師・竹中半兵衛殿の子、長政殿でござる。」
「そっちじゃない。」と吉兵衛は青ざめた。「え?どっち?」と福島殿は首をかしげ、「わしの父は官兵衛の方。」と吉兵衛は言った。「嗚呼、お父上は官兵衛殿の方でしたか。申し訳ござらぬ。何、官兵衛でしたっけ?名字はえーと・・・」と福島殿は言った。
黒田だよ!!!
黒田長政の親父なんだから、黒田以外に名字、何があるんだ?福島殿・・・。あーあ、ファザコン吉兵衛は、放心状態になっちゃったよ。
カテゴリ:後藤又兵衛くんの日記 | 2008-06-17 公開
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