加藤清正くんの日記:第1回 私の近所である資格
5月22日
はじめまして。熊本県在住の清正じゃ。今日は同じく熊本在住、わしのお隣りさん・小西行長が、わしの屋敷に夕方やって来た。
「清正殿、今晩、味噌汁を作ろうとしたら、お味噌が足らなくなって、お味噌、貸してもらないでしょうか。」と小西は言った。わしはすぐさま、味噌を持ってきて「持ってゆけ。」と言った。
「すみません。」と小西が言った。「すみませんって何だ。それでもおまえは、わしの近所のつもりかッ!」「は?!」
「味噌や醤油を気軽に貸し借りできぬ近所は近所と言わぬわッ!」
とわしが怒鳴ると小西は、なんだか私達はひと昔前を生きているようですね、と言った。
カテゴリ:加藤清正くんの日記 | 2008-05-22 公開
« 小西行長くんの日記:第13回 燃えないゴミの日 福島正則くんの日記:第11回 信玄と謙信 »
ランダムデイズ
- 豊臣秀吉くんの日記:第31回 箸
- 伊達政宗くんの日記:第51回 五色水玉模様陣羽織
- 福島正則くんの日記:第52回 燃えるような秋の始まり
- 藤堂高虎くんの日記:第1回 ライバルができた瞬間
- 上杉謙信くんの日記:第39回 トイレ掃除をする上杉憲政