徳川家康くんの日記:第31回 政宗からの突然な贈り物
6月30日
はろ~!みんな大好き家康公だよ!今日は東北の伊達政宗殿から江戸に突然、贈り物が届いたんじゃよ。箱を開けたら、三陸めかぶそばが35個入ってた。
「拝啓 徳川家康殿。おばんでがす~!今度はそっちみたいだから、もしもの時は三陸めかぶそばさ食っで糊口(ここう)をしのいでくれや~。敬具 6月20日 伊達政宗」
「ひえええ!『今度はそっちみたいだから』とか言わないでーーッ!」わしは政宗殿の手紙に蒼ざめた。「しかし私も、今度はこっちに来る予感がします。南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏」と天海がお経を唱え始めた。
「これは政宗殿の優しさなのか、遊び心なのか。どちらにせよ、いつものしたたかで明るい政宗殿に戻ってきたようですね。」と土井利勝が微笑んだ。「それは喜ばしいことじゃけど、三陸めかぶそばって所で何!?」
「さあ・・・。しかし私はおいそうな予感がします。」「大御所様はまた随分マニアックなものを受取ってしまいましたね。」「本当じゃよ。」わしと天海と利勝は笑った。
いろいろと問題山積みだと思うけど、この余裕。さすが政宗殿。なんかいっつも、こっちが元気をもらってばかりだね。ごめんね、ありがとう、政宗殿。
そして今度、平泉に遊びに行った時、宜しく案内してくれるんでしょ?政宗殿!
カテゴリ:徳川家康くんの日記 | 2011-06-30 公開
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