伊達政宗くんの日記:第45回 カズン


伊達政宗

6月7日

おばんでがす~。大地震から三ケ月が経とうしでいるけど、実はまだカズン(伊達成実)の生存確認がおらはできでいねえ。

大地震の15日前。おらは家臣の留守政景の実力を買って、家中の序列をカズンより上席にしだ。それを知っだカズンは傷つき、まだ伊達家さ飛び出しでしまっだ。

そしてやって来た大地震は、伊達領の全てさ破壊しだ。おらはカズンの帰りさ待ちながら、今日も戦国仮設住宅普請に汗さ流していだ。

クソのやぐにも立たねえカズンを今、誰よりも必要としでいる。カズンと一緒でなければ、この陸奥国さ復興する自信がない。けれど国さ率いる者としで、そんだらこと口が裂けても誰にも言えねえ。

殿、おばんでがす~!只今戻りました。

聞き覚えのあるその声に、おらは普請の工程表片手に振り向いた。そこには泥だらけで傷だらけのカズンさ立っていだ。

「遅いべ!一番大事な時にどこさ行ってたんだべ!」

おらの目から涙さ一粒おちだ。

すみません。伊達家を捨てた私は東北、関東を越え、遠く西国の大名家に仕官しようとしました。しかし何故か全て断られ、落ち込んでいた時に東北に大地震があったのを知り、殿をお守りせねばと我に返り、急ぎ東北に戻ろうとしたら・・・

そこまで話してカズンはおらの胸に崩れた。おらは、おらよりデカいカズンさお姫様だっこしで「医者だべ!誰か早ぐ医者さ呼べ!」と叫んだ。

どうせ関東の辺りで野武士にでもからまれて、ボコボコにされたんだべ。何も聞かねぐとも、カズンのことならだいたいわがる。全く世話のかかるいとこだべ。おらは苦笑しだ。

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