小西行長くんの日記:第40回 恋がしたい
5月12日
どんなに歩いても辿りつくべき人に出逢えないこの道は間違っているのだろうか。
夢にまた一歩後退し日が沈むだけの今日も、俺を待っていたのは加藤清正。「小西よ、有難かったが鯉のぼりはもう下げていいぞ。」
ただ孤独を深めただけだけの今日の終わりも、俺を待っていたのは加藤清正。「だから小西、いつまで鯉のぼり飾ってんだよッ!」
一回言えばわかるよ。うるせーな、うちの近所は。俺が求めているのはおまえじゃない。
急がなきゃ。焦って空回りばかりしている30代のアラサー。そんな俺を今日も待っていたのは加藤清正。「これだからオッサンは。」
おまえもな。
恋がしたい。俺はただそれだけなのに。ならばもうひと声。
恋がしたい、恋がしたい、恋がしたい。
戦国武将だって恋がしたいんだ。さあ、今日も俺の叫びを聴いてくれ。おまえの研ぎ澄まされた耳をかっぽじってさあ、今日も・・・
カテゴリ:小西行長くんの日記 | 2011-05-12 公開
« 福島正則くんの日記:第36回 おふくろ様がオバサンになっても 明智光秀くんの日記:第39回 寂しい人 »
ランダムデイズ
- 後藤又兵衛くんの日記:第65回 最後の希望のように
- 藤堂高虎くんの日記:第13回 孤独
- 淀殿の日記:第38回 ひとこと
- 豊臣秀吉くんの日記:第78回 利休辞世
- 後藤又兵衛くんの日記:第56回 一瞬だけの又兵衛「殿」