石田三成くんの日記:第8回 私を見つけてくれた人


石田三成 7月17日

あの日、長浜で、太閤殿下が私を見つけてくださった。私はずっと誰かに、探し出してもらいたかった気がする。疲れていた殿下がたまたま立ち寄った寺に、私はいた。私はその寺で学問をやっていた。私は、突然現れた殿下の疲れを癒そうと、一生懸命三杯のお茶を入れた。あの懸命さをいつまでも、忘れたくない。

今、大坂城内で、武功派の連中に、私はいつも無視され、職務が円滑に遂行できなくなってしまっている。けれど、殿下との運命的な出逢いを思えば、逃げ出すわけにはいかない。

殿下は私を見つけてくれた、ただひとりの人なのだから。

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