真田幸村くんの日記:第49回 目覚めろ!真田幸村


真田幸村1月5日

私は今日も盛親先生とともに京にある耳塚を訪ねた。

耳塚というのは、朝鮮の役に諸将が敵兵の耳や鼻を切り取り塩漬にしたものを太閤が検分し、埋めて供養した塚である。

そういう残忍な歴史を持つ太閤亡きあとの豊臣政権下に属して私は、戦国武将として再び華を咲かせたいと思っている。

気狂いじみている。そんな自分に私は苦しんでいた。

確かに、おまえも私も気狂いじみている。

と盛親先生は言い切った。

「しかし真田幸村、おまえは何か思い違いをしているようだ。」

何をでしょうか。

と私は先生に尋ねた。

おまえは豊臣ではなく徳川に属したら、自分自身にもう責めを負わなくていいと考えているのだろう。

成る程、徳川に属したら、おまえの兄さんはじめ、親族、友人など周りはもう、おまえのことを責めなくなる。

しかしその時おまえは、自分の本当の気持ちに背いたという責めを負う。この生は、どのような人生の選択をしても自分自身に責めを負うている。

ならば、自分の本当にやりたいことに対して責めを負った方がいいじゃないか。

「先生…」

何だ。

「先生は私より8つも年下なのにどうしていつもそんなに生意気なんですか。」

てめえがいつまでたってもだらしがないからだ。いい加減、目覚めろ!真田幸村。

と先生は、私の全身をバッサと刀で斬る素振りをした。

そして思い切って倒れた私が見上げた空は、どこまでも広がる海のような、光輝く青空であった。

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