後藤又兵衛くんの日記:第54回 今日、酒の席で その3


後藤又兵衛1月14日

今日、酒の席で主君の吉兵衛(黒田長政)が家臣十数人を前にして突然、「馬鹿と頭のいい連中とは共に無害である。生半可(なまはんか)な馬鹿と生半可な智者、これこそが一番危険な存在だ。」と言った。

「自分のことですか。」と俺が言ったら「てめえのことだよッ!」とぶん殴られた。

酒が入るとついつい本音が出てしまうのは俺の悪いクセかもしれない。

だけど二度ならず三度も同じ過ちを繰り返す俺って何なんだろう…

俺はぶん殴られた勢いで乱れた直垂の襟を正し、明るく元気よく「大変失礼しました!」と吉兵衛にお酌をした。

でもさ、吉兵衛のその言葉で新年早々、気付いたよ。吉兵衛と俺は、生半可な馬鹿と生半可な智者のコンビだってことを。ナンテコッタイ!俺は苦笑した。

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