加藤清正くんの日記:第34回 少年使節団のコンサート


加藤清正11月15日

わしのかあちゃんは、なんかの抽選会で来月大坂城で行われる天正少年使節団のコンサートのペアチケットを見事ゲットした。

大喜びのかあちゃんは「おまえのお父さんが生きていたら、お父さんと行ったのだけど、今はいなし、お虎、一緒に行かない?」とわしに詰め寄った。

「絶対行かない。」「何で。」「槍働き一筋、男の中の男、この加藤清正が何を好き好んで西洋かぶれの美少年4人の演奏なぞ聴かねばならぬのだ。」とわしはキッパリ断った。

まあ、この子はいつからそんな頭でっかちになってしまったのかしら。バッカじゃないの!一生、盆踊りにピッタリな古臭い音楽でも聴いていなさい!」とかあちゃんはブチ切れて外へ飛び出した。

小西行長

小西行長

ちょっと悪かったかな、この歳になっても余り親孝行できてないし、やっぱかあちゃんとコンサートに行くべきだ。とわしが反省した数時間後、かあちゃんは鼻歌交じりで熊本城に戻って来た。

「なんか随分うれしそうだけど…」「ウフフ、わかる?」「どうしたのじゃ。」

隣りの小西くんが少年使節団のコンサート、私と一緒に行ってくれるって!

「嘘だろ!?」「嘘じゃないわヨ、小西くんにチケット1枚、ちゃんと渡してきたし!嗚呼、当日、何着て行こうかしら。若くてカッコイイ小西くんにちゃんと釣り合う格好をしないとね!

かあちゃんは老眼が進んでいるのだろうか。小西なんか別段、若くもカッコよくもないだろ。それにしても小西も物好きだ。こんなオバちゃんと一緒にコンサートに行くとは。別に断ってくれてもよかったのに。わしは苦笑し、不本意ながら、宇土城に向って一礼した。

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