山内千代さんの日記:第24回 北政所姐さん


山内千代 戦国22年12月27日

今日私は、私が姐さんと慕っている北政所(きたのまんどころ)様に逢いに大坂城を訪ねた。そして、

「姐さんはおなごとして、子がいないことに負い目を感じておりますか。」と私は北政所様に恐る恐る尋ねてみた。「お千代ちゃんは感じておるのか。」「はい、多少は。

女に生まれ、結婚、旦那、子供、友人、仕事、金、城、美容、健康、全てを手に入れようとした瞬間から、全てが狂い始める。本当に必要なモノ、どれかひとつ手に入れれば、よしとしようではないか。お千代ちゃんが今、一番必要なモノ、大切にしているモノのは何であろう。

私が発明した千代紙にございます。」「旦那の一豊殿ではござらぬのか。」「一豊は二番目、山内の家臣は三番目。」その時、

千代さん、そうすると私は四番目でしょうか。

と一豊のダチにして大坂城三中老の茂助(堀尾吉晴)がいきなり庭先から出てきた。「557番目。」「そんな~。

お千代ちゃんは、旦那の浮気は許さぬが、自分にはちゃっかりボーイフレンドがおるのか。」「茂助はそんなんじゃありません、姐さん。」と私が慌てて否定すると、「怪しいものじゃ。やはりお千代ちゃんにはかなわぬ。」と北政所様は笑って、ビスケットをバリバリ食べた。

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