真田幸村くんの日記:第34回 脆弱な私たちの居場所


真田幸村戦国22年12月20日

今日も私は旗の管理をした後、大坂城の草むしりをしていた。すると、

すごいじゃないか、真田幸村。真田丸のことで今度、大坂城のドン・豊臣秀頼様に御目見えするんだってな。」と盛親先生がやって来た。

「けれど私はつい最近まで、戦国ハケンの私を低賃金で適当に使う大坂城から、早く抜け出したいと思っていました。しかしよく考えてみれば私は、大坂城の他に居場所なんかないのです。」と私は泥がついた両手をじっと見つめた。

この戦国不景気。再就職は難しいし、俺だって真田幸村がいるこの大坂城が唯一の居場所だ。

「大坂城から首を切られずに、私も盛親先生とこれからも一緒に仕事ができたらいいなって、いつも思っていて・・・」と私は目頭を押さえた。

だからいちいち泣くなよ。」「なんちゃって。冗談です。」と私が顔を上げると、私は左頬に先生からエアパンチをくらった。私たちは笑った。

真田丸という出丸は一日でも早く築かないといけないな。」「脆弱で頼りない私たちの居場所、大坂城を徳川からの攻撃から守る為に。」「なんちゃって。冗談です。」「冗談じゃありません、本気です!」

こんなふうにふざけ合って笑える仲間が大坂城に一人でもいることで、今の私は救われていた。

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