伊達政宗くんの日記:第36回 ローマの新お土産案
6月26日
おばんでがす~。今日、ローマから支倉常長の文(ふみ)さ届いだ。「殿にお土産として頼まれた、ローマのずんだ餅ですが、ローマには餅自体がないそうです。お土産、どうしましょう?殿へ。常長より。」
おらは自分の部屋で、この衝撃の事実に驚いていると、家臣の小十郎が「殿、お客様です。」といわで(岩手)の南部信直殿さ連れで来だ。
「おばんでがんす、政宗殿。まだ遊びさ来たでがんす。」「あんや~!信直殿。あがらしゃ、あがらしゃ(上がって、上がって)。」
「まんずまんず(ありがとう)。いわでの名物、南部せんべえをまだ持ってきたべ。」「まんずまんず(ありがとう)。ハッ!」
「どうしたんだべ。」「ローマにまんじゅうも、ずんだ餅もねえのなら、」「ねえのなら?!」
「ローマの南部せんべえさ、常長に頼むまで!」
「あんりゃまあ!」「殿~!私の分も忘れずに頼んでおいてくださいヨ!」といきなりカズン(成実)も、おらの部屋さやっで来だ。
「ローマの南部せんべえって、私には全く意味がわかりません。」と小十郎はひとり涙さ流しでいだ。
カテゴリ:伊達政宗くんの日記 | 2010-06-26 公開
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