淀殿の日記:第17回 6月の雨
6月14日
振り払っても振り切れない、うっとうしい6月の雨が嫌い。
やたら目につく、素朴さを失ったアジサイの花が嫌い。
わらわに平伏しているようで、平然とわらわを見下し、バカにしている諸大名たちが嫌い。男がキライ。女も大キライ。
あなたに好かれるでも、嫌われるでもない自分が嫌い。
何の取り柄も特技もない自分が一番、キライ。
振り払っても振り切れない、うっとうしい6月の雨が嫌い。
やたら目につく、素朴さを失ったアジサイの花が嫌い。
けれどそこにあなたが立っていたら、好きになるかもしれない。
大野治長のことばかり考えしまう、自分に一番うんざりしていた。
カテゴリ:淀殿の日記 | 2010-06-14 公開
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