真田幸村くんの日記:第24回 城内いじめ


真田幸村戦国21年8月10日

今日、大坂城の厠の入り口を雑巾で拭いていたら、私の後ろを武将二人が通った。「最近、うちの部署に異動してきた寺子屋男、あいつ仕事できないよな。」「俺らが面倒くさがって、仕事教えてないからじゃん。」「そりゃそうだ、ハハ!

寺子屋男って盛親先生のこと?!私が振返った時には、武将二人の姿はもうなかった。私は先生が心配になった。

仕事を終え、先生と帰ろうと、先生のいる部署に行ったが、誰もいなかった。私は城内を駆け巡り、先生を探した。真田丸を建てたいと思っている場所、大坂城の南東に、私は先生を見つけた。

先生、こんな所で何をしているんですか。」と私は声をかけた。先生は突然、現れた私に驚いていた。「先生は新しい部署で、いじめにあってるんですか?!」と私が聞くと、「随分、単刀直入だな。社内いじめならぬ城内いじめなんて、今時、よくあることだ。」と先生は大きく息を吐いた。

けれど、ここに来ると勇気が出る。真田幸村の真田丸を建てるまでは、俺に降りかかる困難、全てに負けてられない、と。」と先生は星を見上げた。私の目からは涙が溢れた。「おいおい、なんでおまえが泣くんだよ?!」と先生は慌て出した。

私は先生ほど不器用で、まっすぐな大人を知らない。全ての不幸を、ハケンの自分だけが背負っている気がしていた私を、先生、どうか笑ってください。

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