加藤清正くんの日記:第15回 七夕の短冊
7月7日
今日は町内会長殿と寺で、来月の夏祭りの打ち合わせをした。帰り道、小西行長の屋敷の前を通ったら、大きな竹が飾ってあった。小西も、七夕をやるのか。
小西のことだから短冊に、「清正が早く引越しますように。」とか書いているのだろう。わしは吊るされている短冊を見てみた。
「加藤清正ッ!おすそわけの煮物、もっと頻繁にうちに持って来いやあ!By小西行長」
・・・・・・・・。
見なかったことにしよう。その時、いきなり台所の戸から、戦国エプロン姿でおたまを持った小西が出てきて、「ひとんちの短冊、勝手に見たわね!」と叫んだ。そしてふところから短冊を取出し、
「ご近所付合いにも、プライバシーを!」と小西は一筆書いた。「これも一緒に、竹に吊るしておいてちょうだい!」と小西からわしは短冊を渡され、小西は自分の屋敷に戻って行った。
自分で吊るせよ・・・・・・・。
カテゴリ:加藤清正くんの日記 | 2009-07-07 公開
« 松永久秀くんの日記:第37回 マラソンランナー 今川義元くんの日記:第29回 お待ちいただく場所 »
ランダムデイズ
- 後藤又兵衛くんの日記:第65回 最後の希望のように
- 石田三成くんの日記:第46回 告白
- 山内千代さんの日記:第14回 悪女
- 加藤清正くんの日記:第38回 旧正月、蔚山、沙也可
- 豊臣秀吉くんの日記:第49回 北条氏照の瞳