小早川秀秋くんの日記:第17回 あなたが見える


小早川秀秋
戦国21年4月9日

僕ははりきりすぎて、先日のいくさでは、多くのミスを犯した。今日、そのことで、僕は毛利本家の重臣たちに糾弾された。

怠けてる、みんな僕の存在に迷惑していると彼等に言われた。空気を読んで、がんばってきたつもりなのに。豊臣家に続いて、毛利にも見放されたら、僕にはもう行く所がない。後がない。涙が落ちそうになったその時、

キンゴハ、ホント、ツカイモノニ、ナラナイ!

と大人は見えないしゃかりきコロンブスが庭に現れた。そして彼はローラースケートで、踊り始めた。「しゃかりきコロンブスにまで、そんなこと言われたくないよッ!」と僕は叫んだ。

金吾(秀秋)殿は幻覚が見える程、とうとうおかしくなった、と毛利の重臣たちは、医者を呼び始めた。幻覚なんかじゃない。ずっと見えなかった、しゃかりきコロンブスが、どうして今日は見えるのだろう。皮肉なことに、本当の孤独を知った時、あなたが見えるのかもしれない。

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