上杉景勝くんの日記:第23回 勝手に戦国バット
今日は五大老定例会議があって、前田利家殿、徳川家康殿、毛利輝元殿、宇喜多秀家殿と、わしで、豊臣家の今後について大坂城で話し合った。その後、近くの寺の庭を借りてこのメンバーとお花見をした。
「わしは今日の為に、サザンの「勝手にシンドバット」しか入ってない戦国カラオケを加賀から持ってきたのじゃよ。」と利家殿はマイクを家康殿に渡した。
「わしが最初に歌っていいの?みたいな?!」と家康殿が立ちあがった。「花見にカラオケって、すごい加齢臭がするよー。私はお酒とおつまみだけで充分。」と秀家殿が言うと、輝元殿が「私もです。」と頷いた。しかし曲は流れ始め、家康殿が歌い始めた。
「今何時」「そうねだいたいね」「今何時」「ちょっと、いぼ痔」「今何時」「まだ治らない」「不思議なものねあんたを見・・・って、景勝殿がしゃべったよッ!」と家康殿がマイクで叫んだ。「しゃべったのではなく、歌ったのでは?」と秀家殿が言い、「景勝殿、いぼ痔なんですか。」と輝元殿が言った。わしはこくりと頷いた。
「どうでもいいよ!わしが気持ちよく歌ってたのに、全部だいなし!みたいな?!」と家康殿が怒り狂った。「わしもいぼ痔になったことがあるぞ!」と利家殿は、うれしそうにわしの手を握ったのだった。
カテゴリ:上杉景勝くんの日記 | 2009-04-02 公開
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