小西行長くんの日記:第22回 小西行太郎
2月7日
私の屋敷の門が、壊れるくらい、ドンドンドンと叩く音が聞こえたので、私は慌てて門を開けた。誰かと思ったら、大分県の黒田長政殿だった。
「あれ?ここ、清正の屋敷じゃない系?!」と長政殿は私を見て言った。「清正のうちは、私のうちの隣りです。」と私は清正の住む熊本城を指差した。「あの真っ黒い美しい城が、清正のうちか。今日は清正と遊ぼうと思って熊本まで来たのだ。そうするとあなたは・・・誰でしたっけ。」と長政殿は言った。「私は小西・・・」「こにし・・・」「小西ゆき・・・」
「嗚呼、小西行太郎殿だッ!」
誰だよッ!!!いねーよ、そんな人間。二か月前の福島正則殿といい、今日の黒田長政殿といい、清正の友達はどうして意味わからん連中ばかりなんだ。清正、自分の友をしっかりしつけておけ。
カテゴリ:小西行長くんの日記 | 2009-02-07 公開
« 真田昌幸くんの日記:第21回 壊れかけのレディオ 武田信玄くんの日記:第26回 今川義元の今川焼 »
ランダムデイズ
- 藤原惺窩くんの日記:第12回 私が歓喜の声をあげた瞬間、あなたは捕らわれた
- 後藤又兵衛くんの日記:第65回 最後の希望のように
- 山内千代さんの日記:第13回 前を向いて歩きなさい
- 藤堂高虎くんの日記:第16回 珍客
- 石田三成くんの日記:第40回 誤解