上杉景勝くんの日記:第21回 モテモテ?!上杉景勝
今日は五大老定例会議があって、前田利家殿、徳川家康殿、毛利輝元殿、宇喜多秀家殿と、わしで、豊臣家の今後について大坂城で話し合った。その後、近くの寺で、このメンバーと恒例の夕食会があった。
「今日、大坂城の女中から、戦国バレンタインを三つも、もらったのですが、どうしましょう。」と秀家殿が言った。皆、もう?!とぎょっとして秀家殿を見た。
「何それ自慢かよ、みたいな?!」と家康殿が、夕食に出された、まめをぱくぱく食べながら言った。
「わしはここ数十年、妻のまつからしか、もらってないのお。」と利家殿がしょんぼりした。「他の人からもらったら、まつ殿に叱られますよ。」と輝元殿は利家殿を励ました。わしは、もそもそと皆の前に、菓子折りを四つ出した。
「景勝殿は私より一個多い!」と秀家殿は目を丸くした。「景勝殿なんかにあげても、お返しに何ももらえなさそー、みたいな?!」と家康殿は言った。
「そんな景勝殿よりも、今年もらえなかったら、嗚呼・・・。」と利家殿がうなだれた。「皆さん、落ち着いて。戦国バレンタインは今月14日。勝負はこれからです。」と輝元殿が皆を励ました。
この菓子折りは、わしの家臣である直江兼続が、「殿がいつもお世話になっているお礼」にと、わしに持たせた。わしは、出すタイミングを間違えたらしい。でも、このまま皆に渡さなければ問題ない、か。
カテゴリ:上杉景勝くんの日記 | 2009-02-02 公開
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