小西行長くんの日記:第21回 カムフラージュ
1月4日
昨日は、戦国熊本町内会のお正月餅つき大会だった。今年は、隣り近所の加藤清正と私が、交互に杵を持って餅をついた。そして、他のご近所さんと一緒につきたてのお餅を食べて、楽しんだ。
そして今日。昨日の餅つきをがんばりすぎて、私は腰を痛め、歩くのがやっとな状態になってしまった。しかし、まだ初詣に行っていなかったので、腰を曲げた状態で、根性で近くの神社に行くことにした。
神社に向かう途中、お参りを終えた、清正を前方に私は発見した。清正は、腰が曲がってない!これはヤバイと思って、私は近くにいた中年の旅人らしき人に、声をかけた。お疲れですよね?あなた、旅でお疲れですよね?と、私は旅人の荷物を持ち、旅人を背負った。これで堂々と腰を曲げられる。
「清正、昨日は餅つき御苦労さま。」と私は清正に笑顔で声をかけた。「小西よ、あの程度の餅つきで腰が曲がったからって、赤の他人背負って、妙なカムフラージュすんなよ。なんだ、お前の妙なプライドの高さは。」と清正は言った。
「うるせー、あんだけ長時間、杵持って、腰痛めない方が、おかしいだろう。」「逆ギレかよ、お前は馬鹿か。」「すみません、下ろしていただけますか。」と旅人が言った。「遠慮は御無用。」と私が言うと、「下ろしてやれよ。」と清正は溜息をついた。
カテゴリ:小西行長くんの日記 | 2009-01-04 公開
« 北条氏康くんの日記:第23回 小吉じゃ物足りない 松永久秀くんの日記:第31回 今年の覚悟 »
ランダムデイズ
- 石田三成くんの日記:第46回 告白
- 李舜臣くんの日記:第4回 謹賀新年2016
- 豊臣秀吉くんの日記:第29回 それを信じるほどに単純な者たち
- 毛利秀元くんの日記:第14回 そうこなくっちゃ!
- 豊臣秀吉くんの日記:第66回 景轍玄蘇の一言