第二部 侍韓流ドラマ

戦国デイズ – 武将たちの日記

豊臣秀吉くんの日記:第16回 二人三脚100M走その2


豊臣秀吉10月12日

みんな、今日もヘコんでいるかい~!Yaeeh!今日は戦国運動会。大坂城に全国の大名が集まったよ。今年も二人三脚100M走が、一番盛り上がったぞ。参加陣はこんな感じ。

先陣命:福島正則・井伊直政チーム

そそのかし命:黒田長政・藤堂高虎チーム

地方代表:伊達政宗・島津義弘チーム

ご近所同士:加藤清正・小西行長チーム

実行委員長のうちの増田が、参加者をかなり適当に組み合わせたようじゃ。まあいいや。この4組で競うよ。よーいドン!で火縄銃をわしがぶっぱなし、スタート!

いきなり、もうスピードで先陣命チームが、ダントツ一位で駆け抜けた。すると、観客席から、ねね(北政所)が「市松、おにぎり食べないか!」と正則に呼びかけ、「ウォー!」と正則がねねの所に向かおうとた。直政が、止めようとすると、今度は観客席から家康殿が「なおくーん!足は白の手ぬぐいじゃなくて、赤のてぬぐいで縛った方がよくない?」と叫んだ。「マイラッキーカラー!」と直政は家康殿の所に向かおうとすると、正則と直政はコケた。

すると二番手のそそのかしチームが、一位についた。「ねね様を前もって、そそのかしたのは、私。」と高虎が叫び、「家康殿をそそのかしたのは、私。」と長政が叫んだ。すると観客席から、佐竹義宣(よしのぶ)がコースに飛び出して来て「茨城は東北じゃないっぺ!」と叫んだ。高虎と長政は目の前の佐竹にびっくりしてコケた。

今度はご近所同士チームが一位についた。走りながら「あ、確認だけど今日は燃えるゴミの日だよね?」と小西が清正に聞き、「いや、今日は燃えないゴミの日じゃ。」と清正は答えた。「間違えた!燃えるゴミ出しちゃったよ。」と小西が言うと、「それはまずい。今から熊本に帰るぞ。」と清正が言い、ふたりはコースを外れて、そのまま熊本に向かってしまった。

残るは地方代表チーム。義弘は体調がすぐれないらしい。「義弘殿、今日の為におらのおがさ(お母さん)が作ってくれた、ずんだ餅さ、先に食べてけろや。」と政宗が言うと、「よかでごわすか?」と義弘は豪快に食べた。すると「元気になったでごわす!」と義弘は言って、政宗とふたり、全力で走り出した。「おがさ、毒っこ入ってない、ずんだ餅さ、まんずまんず(ありがとう)」と政宗は言った。

地方チームが完走すると、観客席から大きな歓声が聞こえた。その後、先陣チームとそそのかしチームの順番でゴールした。今年も感動的な戦国運動会じゃった。

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