石田三成くんの日記:第15回 経理担当・長束正家


石田三成 4月30日

今日私は、大坂城の経理担当の長束正家(なつかまさいえ)殿に相談を持ちかけた。

「長束殿、先日私は堺に行った時、大坂城に必要な筆や書状に使う紙などの文房具を安く大量に仕入れました。これを大坂城の経費で落としてもらいたいのです。

しかし購入した店にいくら支払ったか、記録したメモをなくしてしまい、どうしたらよいでしょう。」と私は長束殿に相談した。

ご自分で支払ってください。」「えええっ!」「冗談です。戦国に領収書がないからいけないのです、石田殿。」「では、全国統一規格の戦国領収書を私達で作りましょう、長束殿。」

無理です。私は一枚目の原本はお客様用、2枚目は控えとしてお店用となる複写式の領収書がほしいのです。複写を可能にするのが、カーボーンコピーです。

とてつもない威力の鉄砲より、どんなに高価な茶器より、私がほしいものは、領収書イコール、カーボンコピーなのです。」と長束殿は遠い目をして言った。この方はなんて仕事熱心なんだろう。

というか、私が自腹で仕入れた大坂城の文房具代、早くください。

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