松永久秀くんの日記:第22回 平蜘蛛の茶釜
今日は、信長の屋敷で茶の湯をやるというので、俺様は平蜘蛛(ひらぐも)の茶釜を持参して、信長の屋敷に行った。信長は俺様の平蜘蛛を見るなり「これはまた、蜘蛛がはいつくばっているよなカタチをしている、珍しい茶釜じゃ。」と目を輝かせて言った。
俺様はやらねえよ、と言うと信長は「蜘蛛の脚の数は何本だったかのお。」とぼやいた。すると信長の隣りにいた柴田勝家が「文化人として名高き松永殿、お答えを。」と言った。「えーと、六本・・・?!」と俺様は答えた。柴田は「ファイナルアンサー?」と言い、俺様は「ファイナル・・・アンサー。」と言った。
すると信長が部屋の隅にいた明智光秀に「光秀、正解を。」と言い「蜘蛛の脚の数は八本でございます。」と光秀は答えた。「久秀、貴様に恥をかかせてしまったようじゃ。すまぬな。フフフ。」と信長は笑った。なんだ、この織田家のチームプレーは。信長はよっぽど俺様の平蜘蛛がほしいことがよくわかった。が、死んでもやらねえよ。
カテゴリ:松永久秀くんの日記 | 2008-04-15 公開
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