後藤又兵衛くんの日記:第13回 うるさい長政
11月16日
今日、ランチタイムに弁当を食べてたら、主君の吉兵衛(黒田長政)が俺の隣に座ってきて、いきなり「亡くなったわしの親父(黒田官兵衛)の、あの渋さ、たたずまいは、現代で言うと、菅原文さん、もしくは山崎努、もしくは渡瀬恒彦を彷彿させる。」と言った。
ああ、うるさい、うるさい。頼むから、昼食くらいひとりにさせてくれ。いい歳してそのファザコンどうにかならないのか。気持ち悪い。
「殿だって、平家物語に出てくる富樫左衛門尉を思わす美しく強いお方です。」と俺が言ったら「なんだ、その古臭い例えは。誰それ。オッサンと話しても、ジェネレーションギャップでついていけねえ。」と吉兵衛は吐き捨て、向こうに行った。おし!作戦成功。気分を切替えて、ランチタイムのやり直しだ。
カテゴリ:後藤又兵衛くんの日記 | 2007-11-17 公開
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