真田幸村くんの日記:第46回 勇気が砕け散る時


真田幸村戦国26年1月29日

おまえが豊臣方についたせいで、徳川方のおまえの兄さん(信之)にどれだけ迷惑をかけているのかわかっているのか!

みんな家族の為に我慢してるんだ!」「変なプライドなんか捨てて、まずは生活のことを考えろ!」「いい年して夢ばかり見ていい加減、現実を見ろ!

新年早々、上記のような非難の文を親戚などから大量にもらい、弱い私は大坂城で戦国武将として生き直したいという信念がブレにブレ始めた。

自由に生きるのはなんて勇気がいることなのだろう。

そんな今の自分の気持ちを長宗我部盛親先生に打ち明けると、「わかるさ。」と先生は夜空に寂しく輝く星を見上げた。

俺だって退路は断ったつもりだったのに、今ならまだ引き返せるんじゃないか、寺子屋の先生の戻って安定した生活が手に入れたいと思う時がある。

長宗我部盛親

長宗我部盛親

だけど関ヶ原の戦いの時、俺は東軍と西軍、どちらにつくのが損か得か、世間的にはどちらが正しいのか、そんなことしか頭になくて、自分らしく生きられなかったことをとても後悔している。

だからもう二度と俺は世の中に流されたくない。周りからどんなに非難を受けようが、貧乏しようがもう一度、俺は戦国武将として生き切りたいんだ。

自由に生きるのはなんて勇気がいることなのだろう。

だけど卑俗な娯楽とケチな幸せで救われないなら、自由を獲得するしか道はない。

例え自由に生きることがどんなにハイリスク・ローリターンだとしても、先生も私もきっと――

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