大谷吉継くんの日記:第46回 君と私と干鰯(ほしか)と


大谷吉継戦国25年5月22日

大谷、聴いてくれ。

と日向・大熊・薩摩の検地から帰ってきた石田三成は、目を輝かせて私の国、越前にやって来た。「まあ、入って。」と私は三成に屋敷の中に入ってもらった。

九州地方の一部では最近、干鰯(ほしか)というイワシを乾燥させて作った肥料を使っていて、これが馬糞や牛糞(ぎゅうふん)と同じくらいに田畑に有効らしい。

と三成は私と共に、大谷家の昨日の残りの戦国野菜カレーを食べている時に言った。

「君が検地マニアで田んぼに関心あるのはよくわかるけど、食事中に馬糞や牛糞とか、どうかと思う。」と私は怪訝な顔をして戦国スプーンをおいた。

あ、ごめん。これで許して。」と三成は私に干鰯を渡した。「まさかこれがお土産とか言うんじゃないよね?」「そうだよ。

「三成が検地に行く前、チーズ饅頭とかさつま揚げとか、リクエストしたじゃん!」「聴いてないよ。」「言ったよ!」「しかし干鰯は数年後、必ずブレイクするぞ?

「・・・・・・・・・・。」

今年の秋、越前が豊作じゃなきゃ責任とってよ。

越前の民百姓は、私の分まで君のお土産を喜んでくれたんだから。

今年の秋、越前が豊作じゃなきゃ責任とってよ。

私のことをすっかり忘れてしまうほど、熱中するものがある人を友としてしまった私の為にも、きっと。

tanadatanada / yama-t

 

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