小早川秀秋くんの日記:第36回 ココデハナイドコカ


小早川秀秋4月3日

豊臣家でも小早川家でも僕は、厄介者扱いされていて居場所がない。だけど、ここではないどこかに僕を連れて行ってくれる人もいない。

おそるおそる手に取った戦国求人情報誌。目に飛び込んできたキャッチコピーの数々に僕はめまいがした。

「当家は年齢や家柄より、あなたのやる気を見ます!」「やる気のある人、集まれ~!」「やる気があれば戦国正社員の道もアリ!」

はあああ、どうしよおお!
やる気もない人もちゃんと雇ってよお~!

だってあーた、やる気のあるナマケモノを想像してご覧なさいな。怖いじゃないの!

キンゴハ、アイカワラズデスネ。」と大人は見えないしゃかりきコロンブスが僕の家に遊びに来た。

「しゃかりきコロンブスはいつもアドレナリン大放出でうらやましいよ。」「ハイ。ユメノシマガミツカルマデ、ワタシモキンゴモ、モウスコシノ、シンボウデス。ソレト、」「それと?」

コワイモノミタサデ、ワタシハ、ヤルキノアルナマケモノ、ミテミタイデス。

それ、励ましてるつもり?仕方ない、考えておくよ。単純って他の人に笑われても、眠っていた花々が咲くこの季節、自分の力で、ここではないどこかへきっと飛んでみせるよ。

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