武田信玄くんの日記:第37回 五人囃子の演奏曲
わしには24人もの重臣がおるから、まず始めに出席を取るぞ。ついでに今日は雛祭りじゃから、各家で所有する雛人形の五人囃子(ばやし)が、毎年何を演奏しているのか聞いてみるか。
「山本勘助!」「はい、うちの五人囃子は毎年、椎名林檎の丸の内サディスティックを演奏してくれています。」「真田幸隆!」「はい、うちの五人囃子は毎年、ケツメイシのさくらを演奏してくれています。」
「板垣信方!」「死にました。」「甘利虎泰!」「死にました。」「ヤマケン!(山県昌景)」「はい、うちの五人囃子は毎年、ER緊急救命室のオープニング曲を演奏してくれます。」
「高坂昌信!」「はい、うちの五人囃子は毎年、郷ひろみのお嫁サンバを演奏してくれています。」
「ちょっと待ってよ!みんな、幻聴でも聞こえるの?頭、大丈夫?!」とわしの弟、のぶくん(武田信繁)が絶句した。「のぶくんには、五人囃子の奏でる曲が何も聴こえてこないの?」とわしは逆に驚いた。
「フツー、聴こえないよ!」とのぶくんは血相変えて叫んだ。そうか、のぶくんみたいな賢すぎる人間には何も聴こえてこんのか。ちと気の毒じゃのう。ムフ、ムフフフ・・・
カテゴリ:武田信玄くんの日記 | 2011-03-03 公開
« 小早川秀秋くんの日記:第30回 ウォーター、プリーズ! 徳川家康くんの日記:第29回 固定観念 »
ランダムデイズ
- 豊臣秀吉くんの日記:第49回 北条氏照の瞳
- 藤原惺窩くんの日記:第12回 私が歓喜の声をあげた瞬間、あなたは捕らわれた
- 後藤又兵衛くんの日記:第63回 サムライスピリット
- 伊達政宗くんの日記:第54回 政宗の大事な忘れ物
- 藤堂高虎くんの日記:第5回 置いてけぼりの九鬼と加藤