織田信長くんの日記:第35回 華の軍事パレード!
戦国エンターテイナーであるわしは本日、織田軍の騎馬を率いて、軍事パレードを京で行った。
華麗な衣装を身にまとったわしの後に、一番・丹羽長秀隊、二番・蜂屋頼隆隊、三番・明智光秀隊、四番・村井貞成隊、馬廻・小姓衆、越前衆、弓衆などが続いた。
沿道にはパレードを見に、民百姓から公家まで、多くの人間で溢れかえった。そんな中、パレードの横を突っ切ろうとする腰を曲げたじーさんが現れた。
「危ないので下がられよ。」と丹羽長秀がじーさんを沿道に戻そうしたので、「通してやれ。待っていてやる。」とわしは言った。すると、
ザザザザーーーッ!!!
晴天だった空から激しい雨が降ってきた。「信長公が、まさか高齢者に優しいとは!天もさぞや驚いたのでしょう。」と丹羽はじーさんの歩行を手伝い始めた。
「おじちゃんは今日も最高にクールだね!」と明智光秀の娘の玉がまたひょっこり現れた。「であるか。」「玉もお馬さんに乗せてくれたらの話しだよ!」「・・・・・。」
わしは玉も乗せて、じーさんが渡り終えると馬をまた前方に進めた。止まない雨。なのに沿道からの喝采も鳴り止むことはなかった。
カテゴリ:織田信長くんの日記 | 2010-12-10 公開
« 淀殿の日記:第21回 女ともだち 福島正則くんの日記:第33回 熱い友情 »
ランダムデイズ
- 藤堂高虎くんの日記:第24回 豊臣一族と私
- 伊達政宗くんの日記:第51回 五色水玉模様陣羽織
- 真田幸村くんの日記:第50回 秀頼後見・片桐且元
- 藤原惺窩くんの日記:第8回 秀次事件と大地震と大戦争
- 李舜臣くんの日記:第6回 脇坂安治を目の前にして