武田信玄くんの日記：第34回　イケメン順で大混乱

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１月１５日

わしには２４人もの重臣がおるから、武田の今後を話し合う前に、出席を取るぞ。「今日はイケメン順にでも呼んでみるかのう。真田幸隆！」「はい、元気です。」「高田馬場！もとい、ただの馬場！」「はい、元気です。」「高坂昌信！」

「はい、元気で・・・すってちょっと待ったあああ！」

と高坂が立ち上がった。「どうして私が真田殿とただの馬場殿の後に呼ばれているのでしょうか！？」「コーサカ、それ、自分で言っちゃう？」「というか、ただの馬場言うの、やめてくださいよ！」

「殿、私は身長が１４０センチですが、顔はイケていると思うので、せめてコーサカ殿の前に呼んでください。」とヤマケン（山県昌景（やまがたまさかげ））がわしに訴えてきた。

「あんちゃん！イケメン順だと、最後に呼ばれる山本勘助が、かわいそうだよ！」

とわしの弟の、のぶくん（信繁）がわしをぴしゃりと叱りつけた。

「わしは何番目に呼ばれようと構いませぬ。男は、強さと優しさと温かさがあればよいのです。」

と片目片足不自由の勘助が、静かに言うと、武田２４将の皆から拍手が沸き起こった。

「というか、のぶくんが一番、失礼だね。誰も、勘助を最後に呼ぶとは言ってないし。」とわしが溜息をつくと、皆、のぶくんを冷やかな目で見た。

「え！あんちゃんは、自分の過ちを、僕になすりつけるわけ？！」

とのぶくんは絶句した。その通りじゃ、のぶくん、あとは頼んだ。

家臣とのコミュニケーションをはかるには、やっぱり出席を取るのが一番！タイムカードは嫌いじゃよ。今年も、賑やかで個性豊かな武田２４将を宜しくじゃ！