伊達政宗くんの日記:第18回 見える方に眼帯つける


伊達政宗戦国20年12月25日

おばんでがす~。はっ!寝坊した!おらは布団から飛び起きた。

今日は山形の伯父さん(最上義光)が、奥州平泉の金色堂さ遊びに行く日だった。その前に、ついでに近くに住むおらに朝早く会いにくるという、書状さ一週間前におらは受取っていだ。けれど、すっかり忘れてだ。おらは急ぎ身なりさ整えて、超ダッシュで寝室から客間までの百メートルを走っだ。なんでだれもおらを起こしてくれないんだべ。

伯父さん、お待たせしてしまい申し訳ねがす。」とおらは息切れしながら、頭さ下げた。伯父さんは「政宗殿、お久しぶりじゃ。冬は寒いからついつい寝坊してしまうわな。」と苦々しく言っだ。特技が暗殺の伯父さんの気分さ損ねたらおしまいだべ。おらは伯父さんを待たせてしまったことに絶望的になっだ。

所で政宗殿、何故に、目が見える方に、眼帯をつけているのじゃ。」と伯父さんは言った。

ハッ!気づけば、おらは何も見えてない・・・・・。

伯父さんも見えてない。真っ暗だべ!「余りに急いでたもので、左右逆に眼帯さつけてましだ。まんずまんず(ごめんなさい)。」とおらは眼帯をつけ直した。「寝室から、政宗殿は何も見えないままで、ここまで走って来られたのか。

はい、そんな感じでがす。」「それはまた変わった特技であるな。いや、ただの馬鹿か。」と伯父さんは、ふふふふふ、と満足そうに笑っだ。おらも自分にこんな特技さあるとは、初めて知っだ。災い転じて福となすとはこのことだべな。

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