小西行長くんの日記:第8回 炎天下の下の秋


小西行長戦国19年8月8日

今日は立秋ということに、私は気付いてしまった。

この真夏の炎天下で、暦の上ではもう秋だと気付いたのは、この世で私ひとりのような気がして、なんだかさみしい気持ちになった。

自分の屋敷に夕暮れ時に帰ると、文が届いていた。大谷吉継からだ。暑中見舞いかと思ったら、以前出した手紙の返事だった。

高山右近殿を含めたあなた達のローマ旅行の件だが、行長は私がいないと、ひどく退屈すると思う。だから別に付き合っても構わない。」とあった。大谷も私も、いつも素直じゃない。

そして最後に「この文があなたに届く頃は、もう立秋かもしれない。」とあった。寂しい人間は私だけじゃなかったか。私は苦笑した。

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