李舜臣くんの日記:第1回 海の上で日記を書いてもいいだろうか?
文禄元年(宣祖二五)五月七日
アンニョンハセヨ(こんにちは!)
チョウム ベッケスムニダ(初めまして。)
チョヌン イ・スンシン イラゴハムニダ(私はイ・スンシンと言います。)
パンガップスムニダ(あなたにお逢いできて嬉しいです。)
私は朝鮮水軍司令官の身でありながら、本日から日本の武将に交じって戦国デイズに日記を書くことになりました。なんて寛大なブログなんだろう、アプロ チャルプタッカムニダ(これから宜しくお願いします)!
それにしても、小西行長チャングン(将軍)は日本が誇る名将なんだろうなあ。
第一軍の小西行長チャングンは、釜山(プサン)に上陸するやいなや、怒涛の勢いで朝鮮内陸を北上。都のソウル・漢城まで制圧してしまった。
その間僅か二〇日。流石に背筋が凍ったよ。
朝鮮陸軍が次々と日本軍に敗れる中で、私は本日、朝鮮水軍を率いて巨済島(コジェド)の玉浦(オクポ)に迫った。
藤堂高虎チャングンの紅白の旗が見える。
実戦経験豊富で、鉄砲という最新兵器を持つ日本の武将たちに勝てるとでも?
きっと、どうかしている。大きな勘違いをしている。
海の上で日記を書いてもいいだろうか?藤堂高虎チャングン。
きっと、どうかしている。聴く人を間違えている。
私という一つの狂気。
きっと正気の沙汰ではいられないんだ――
カテゴリ:李舜臣くんの日記 | 2015-09-04 公開
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