織田信長くんの日記:第44回 なめし!
10月16日
わしは中央の権力を握る為、将軍家の血を引く足利義昭を織田の武力と財力で十五代室町将軍の座につかせた。
しかし義昭は、朝廷のお世話をサボるわ、諸国の大名に馬などねだるわ、将軍らしからぬ行動ばかりしていた。
将軍・義昭のスポンサーであるわしは、こやつを一喝する為、本日、京にある将軍御所に出向いた。
するとそこに何故か松永久秀と明智光秀の娘・玉がいた。
「将軍御所の戦国ハロウィンの飾り付けを松永と玉ちゃんに手伝ってもらっているのよ。」と義昭はわしに説明した。
「将軍職の仕事をサボってハロウィンだと!?貴様は何を考えているのだッ!!」とわしは義昭に向かって刀を抜いた。すると義昭は強い語調で、

織田信長
「なめし!」
と言った。
「?!」
「なめし?!むろまちのおぢちゃん、なめしってなに!?」と玉は目をぱちくりさせた。
「古典語で”無礼である。”という意味よ。」
「おだのおぢちゃん、なめし~!!」
「おい、なめし!かぼちゃのお化けを、ここの欄間に取り付けたいから、そこの釘取って。」と松永は梯子の上からわしに命令した。
「なめしをわしの代名詞として使うな!!」
「何故?」「なめしのおぢちゃんもハロウィンのかざりつけ、てつだってよお~!」
「なめしは天井からこれを吊るしてちょうだい。」と義昭からわしは魔女の人形とやらを渡された。
そして気づけば、わしは丸一日、こいつらと一緒に将軍御所のハロウィンの飾り付けをしていた。えーとわしは何しに来たんだっけ?!
カテゴリ:織田信長くんの日記 | 2014-10-16 公開
« 松永久秀くんの日記:第74回 予定を狂わす足利義昭 大谷吉継くんの日記:第27回 ほっこり祭り2014 君の悪友 »
ランダムデイズ
- 小西行長くんの日記:第60回 ずっとあなたが嫌いだった
- 徳川家康くんの日記:第36回 白河の関も越えられる
- 毛利秀元くんの日記:第16回 人生最大の侮辱
- 織田信長くんの日記:第44回 なめし!
- 淀殿の日記:第37回 恋は君のために