織田信長くんの日記:第36回 安土城大広場
わしは、安土城の大手門南に、大規模な広場を造った。ここでわしは、天皇を出迎える儀式を行い、自らの権威を誇示することを目論んだ。
「そんな儀式だけじゃ退屈じゃない?そうだ、おじちゃん!この広場で歌って踊ってみせてよ!」と明智光秀の娘の玉が、広場に立つわしに言った。
そこでわしは一人で、玉の為に敦盛を踊ってみせた。するといきなり空から、ザザザザーーッ!と雨が降ってきた。と思ったら、何故か松永久秀、明智光秀、羽柴秀吉もやって来た。
「まさかのノリのいい信長に、天もびっくりして、雨、降っちまったじゃねーか。ふざけんな、信長!」と松永はわしに盾突いてきた。
いつの間にか大広場には民百姓も集まって、「アンコール!アンコール!」の大合唱。「おし、DJ・HIDEYOSHI!仕方ない、曲を流しやがれ!俺様も明智も、特別に信長と一緒に踊ってやる!」と言った松永に「え!私もですか!?」と光秀は驚いた。「そうこなくっちゃいけないYO!アルバム戦国未満から敦盛★HIPHOPバージョン2007!今夜も騒げ~!」と秀吉は戦国レコードをかけ始めた。
人生50年 定年は60
何様 皆様 お互い様
孤独の ど真ん中
光秀 久秀 信長 が
貴様と 踊るナンバーは
敦盛★HIPHOPバージョン2007!
定年まで
貴様と踊る ナンバー いつまでも
まだ知らない世界 このMUSIC いつまでも
雨の中、わしと松永と光秀が、無意味にエネルギッシュに歌い踊り終えると、民百姓からは拍手喝さい、玉も飛び跳ねて喜んでいた。
成程、大広場の使い道は、民百姓の為に歌って踊れる戦国ステージとしても使っても、面白いかもしれなかった。
カテゴリ:織田信長くんの日記 | 2011-02-28 公開
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