山内千代さんの日記:第18回 不確かな才能


山内千代 4月15日

私が発明した千代紙。この千代紙を世に認めてもらうべく、大坂城下で売りさばきに行ったはいいけど、一枚も売れなかった。

日が落ち、帰ろうとした時、「全然売れてないのですか。」と私の旦那(一豊)のダチ、茂助(堀尾吉晴)が現れた。

男にだけは負けたくない。」と私は歯をくいしばったものの、悔しくて目から涙がこぼれた。「そんな時は大抵、自信をなくしている。

不確かな自分の才能を、信じられなくなっても、」「自分の分まで信じてくれる人間は、」「山内一豊ただひとり。」「私だって千代さんの才能信じてますよ!

と茂助は自分の首に、オシャレに巻いているものを指さした。それは、茂助の誕生日に贈った、千代紙のデザインで私が作った手ぬぐいだ。

ありがとう、茂助。なんか元気出てきた。そしてお腹すいてきた。茂助、あんた、なんかおごってよ。」「千代さん、そういうセリフって美人しか似合わないと思うんです。

は?!

 

茂助、あんた、私を慰めてんのか、けなしてんのか、よくわからないわ。

前後の日記

« »

ランダムデイズ

関連トピック