大谷吉継くんの日記:第14回 石田三成の忠義


大谷吉継戦国20年7月31日

石田三成ーーーッ!!!

先日、太閤殿下・秀吉様に送ったお中元を、今日、三成が戦国速達で送り返して来た。私の領国、福井県の職人が、試行錯誤を重ね、5か月間かけて、完成させた、金を散りばめた美しい扇子。それを三成は、大坂城から私宛に返品してきた。

見事な扇子、ありがとうございます。大谷の殿下に対する忠義、しかと殿下に、お伝えてします。しかし、この扇子はお返し致します。何故なら、殿下へのお中元ごときに、諸大名に競い合われては収拾がつかないのです。こんな馬鹿げたことに、大切なお金を使っていただかなくて、よいのです。是非、大谷の国を民の為に、大切なお金を使ってくさだい。三成。

三成の正論には時々、すごく腹が立ってしまう。いつも殿下の側にいる三成と違って、大坂城から離れている諸大名は殿下に贈り物をしないと、不安で仕方ないんだ。

そんなことを考えている時、家臣が私の部屋に、洗濯が終わった私の着物と包帯を届けに来てくれた。その中には三成が、同僚の長束殿と私の為に大坂・堺の町で買いに行って、私に送ってくれたビトンの包帯があった。

ハンセン病を患っている私の為を思って、多忙の中、オシャレな包帯を買い求め、送ってくれるのは、三成以外存在しない。はあ、この扇子、返品された所で、どうしよう・・・。

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