大谷吉継くんの日記:第10回 愛し損ねていた


大谷吉継戦国20年2月16日

私は、小西行長と高山右近殿と宇喜多秀家さまと明石掃部殿とローマ旅行に行くために、家計簿をつけている。石田三成にお中元としてもらった最新型のそろばんを使って。

私は算術が苦手だったので、最新型のそろばんは埃(ほこり)をかぶっていた。しかしローマ旅行に行くため、正確にいくらお金が貯まったか計算したい一心で、そろばんを覚えた。そしてそろばんの便利さ、楽しさに驚いた。

小西がローマ旅行に誘ってくれなかったら、三成が私にそろばんを送ってくれなければ、私はそろばんを愛し損ねていた。本当はやればできることを、できないとやる前に、決めつけてしまう。そして自分の世界を狭めてしまう。私はいつもそんなふうに生きてきた気がした。

前後の日記

« »

ランダムデイズ

関連トピック