大谷吉継くんの日記:第41回 めだかといくら


大谷吉継戦国23年7月22日

小さい頃からめだかを見る度に、この子はいつ大きくなるのだろうと思っていた。永遠に大きくならないことを知ったのは、はたちも過ぎた頃。

小さい頃からいくらは、いくらという赤い丸のままだと思っていた。大きくなって鮭になってしまうと知ったのは、みぞじも過ぎた昨日のこと。

そう遠くない未来、私は今抱えている病によって失明し、何も見えなくなってしまうと思っていた。けれど小さい頃から実は何も見えてない。

石田三成しか見えてない。だから本来のめだかの姿も、いくらの成長も、私には捉えることができなかった。

私は、日本中を敵に回す様な生き方しかできないあなたしか見えなかったから。

私は、誰とも共感できはしない石田三成しか見えなかったから。

めだかやいくらのことはどうでもよかった。どうでもよかったんだと思う。

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