大谷吉継くんの日記:第39回 ごめんね。


大谷吉継戦国23年4月27日

きっと私は間接的に取り返しのつかないことをしてしまった。けれど謝ることを許されたなら、私はどこに何に向かって謝ればいいのだろう。

わからないまま私は、ごめんね、ごめんねと、赤ちゃん牛を紙に描いた。

その次にお母さん牛、お父さん牛を描いた。おばあちゃん牛、おじいちゃん牛、いとこの牛、おともだちの牛も描いた。そして牛を飼っている、面倒見のいい優しい農家のおじさんを描いていた時、石田三成から文が届いた。

検地じゃないけれど、今度一緒に福島県に行きませんか。

私の目から涙が一粒落ちた。検地じゃなくていい。太閤検地じゃなくていいよ、三成。無力な私達は何の力にもなれないかもしれない。

けれどそう遠くない未来、私の目が病で何も見えなくなってしまうその前に、一緒に福島県へ行こう、三成。

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