小西行長くんの日記:第51回 鷲の隣人
7月21日
加藤清正。
本当におまえはあいつに適(かな)うと思っているのか?
おまえだけじゃない。
宇喜多秀家、藤堂高虎、島津義弘、伊達政宗しかり。
戦国武将100人束になっても適いはしないさ。
そんなふうに思ってしまう俺は戦国武将失格なのかもしれない。
いいさ俺は所詮、商人上がり。
あれ程、海を知り尽くしている武将に出逢ったことはなかった。
いまだかつてあんなにスケールの大きい人間に出逢ったことはなかった。
おまえと俺の心の弱さが招き寄せた、鷲の隣人。
李舜臣(イ・スンシン)。
この新しく現れた隣人によって、おまえと俺の第2ステージが今始まったんだ――
カテゴリ:小西行長くんの日記 | 2014-07-21 公開
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