上杉謙信くんの日記:第4回 洛中洛外図屏風届く
織田信長公より狩野永徳筆の洛中洛外図屏風が私に送られてきた。豪華絢爛の屏風に私は大変満足だったが、同時に寂しさも感じた。ここに描かれている京は今の荒れ果てた京ではなく、過去の栄華を誇った京であったからだ。
今はもう、このような京はない。それでも私は、田植えを活き活きと行っている民の絵に触れて見た。二千人以上描かれたこの屏風から、私はいくつ本当を探せるのだろうか。本当を見極める力が私にはあるだろうか…
カテゴリ:上杉謙信くんの日記 | 2007-04-12 公開
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