藤堂高虎くんの日記

藤堂高虎くんの日記:第13回 孤独

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豊臣秀長

戦国29年8月11日 生きて日本に帰って来れるとは思わなかった。 朝鮮から帰国後、私は真っ先に、京の大徳寺に眠る元主君・豊臣秀長さまの墓所に向かった。 「私の死をきっかけに限界状況を経験せよ。 私は所詮、太閤の弟。それ以… [続きを読む]

藤堂高虎くんの日記:第12回 嫌われることもできないだろう

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李舜臣

戦国29年6月6日 嫌われることもできないだろう。 君にとって、私は数ある雑魚の一人。 ライバルなんて夢のまた夢。 君と対等である為に、私に何が足りなかったのだろう。 学?勇気?人? 確かに私は最強にダサかった。文禄元年… [続きを読む]

藤堂高虎くんの日記:第11回 君に聴いてみたいこと

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スンドゥブ

戦国29年1月24日 大切なものは何があっても手放したくない。 だけど君は別に私のもんじゃないし、意に反して忍び寄る別れの時。   去年の四月に朝鮮侵攻が始まって以来、敵に負け続けた我ら日本水軍。だけど各地に義… [続きを読む]

藤堂高虎くんの日記:第10回 大失恋

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柳成龍

戦国28年12月8日 恐らく私ほど李舜臣のことを知っている者はいないだろう。 そう、左水使(サスサ)のことは、誰よりもわかっている。 海の上で彼と最初に戦ったのは私なんだし、部下と呼吸をぴったり合わせて海の上で見事な陣形… [続きを読む]

藤堂高虎くんの日記:第9回 不思議

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李舜臣

戦国28年10月17日 それまで私は、水軍とは無縁の世界に生きていた。 一年半前まで、太閤の弟・秀長様の側近だった。 秀長様は、兄・太閤の朝鮮出兵に強く反対していたが五一歳の若さで閉眼。 秀長様の旧領は、養子の秀保様が譲… [続きを読む]

藤堂高虎くんの日記:第8回 キューピッド

読むのにかかる時間:約1分56秒

李舜臣

戦国28年9月5日 太閤の命で日本の大軍が朝鮮に侵攻して約半年。 日本水軍は、全羅左水使(チョルラサスサ)・李舜臣率いる朝鮮水軍に連戦連敗。 陸において緒戦は日本軍優勢だったが、各地で義兵が起こると次第に劣勢に陥った。更… [続きを読む]

藤堂高虎くんの日記:第7回 喪失の果て

読むのにかかる時間:約1分56秒

戦国28年8月2日 先月の初旬、功名を焦った脇坂安治が手勢の水軍のみで釜山から巨済島へ出撃。 李舜臣率いる朝鮮水軍は、脇坂の水軍を閑山島で、脇坂の救援に駆け付けた九鬼嘉隆隊長と加藤嘉明殿の水軍を安骨浦で撃破した。 隊長と… [続きを読む]

藤堂高虎くんの日記:第6回 左水使様と対等であるためにも、きっと

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脇坂安治

戦国28年6月23日 功名を焦った脇坂安治が、巨済島へ手勢のみで出撃。 これを知った九鬼嘉隆隊長と加藤嘉明殿が急ぎ救援に向かったけれど、三日経ってもここ釜山日本本営に何の報も届かない。 今まで私含め日本水軍は、李舜臣率い… [続きを読む]

藤堂高虎くんの日記:第5回 置いてけぼりの九鬼と加藤

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九鬼嘉隆・藤堂高虎・加藤嘉明

戦国28年4月28日 文禄の役が始まって私は水軍の将として出撃するも、全羅左水使・李舜臣に連敗。 そんな状況を見兼ねた太閤殿下は、脇坂安治・九鬼嘉隆・加藤嘉明の三人に朝鮮水軍の撃滅を命じた。 殿下の命を受けて釜山(プサン… [続きを読む]

藤堂高虎くんの日記:第4回 準備しない救世主・脇坂安治現る

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脇坂安治

戦国28年3月7日 文禄の役が始まって二か月余り。 私を含む日本水軍は、今日まで李舜臣率いる朝鮮水軍と七回戦ったが、一度も勝利を挙げたことはなかった。 そんな日本水軍を見かねて太閤秀吉様は、ソウル近郊の龍仁(ヨンイン)で… [続きを読む]

藤堂高虎くんの日記:第3回 めくら船に打ち砕かれて

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亀甲船(めくら船)

戦国27年12月18日 日本人でない者、男でない者、異性愛者でない者、大嫌い。 その志を成し遂げられるとでも思っているのか? 玉浦(オクポ)海戦での勝利におぼれているのだろう。 李舜臣率いる朝鮮水軍が今度は、泗川(サチョ… [続きを読む]

藤堂高虎くんの日記:第2回 豊臣秀長のいない世界

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豊臣秀長

戦国27年9月23日 私の率いる水軍は先日、朝鮮南海岸の巨済島・玉浦(オクポ)で、朝鮮水軍司令官・李舜臣(イ・スンシン)率いる水軍に撃破された。 連戦連勝していた日本軍最初の敗戦。 釜山(プサン)日本本陣に於いて私は、朝… [続きを読む]

藤堂高虎くんの日記:第1回 ライバルができた瞬間

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藤堂高虎

戦国27年1月28日 私は、死にかかった。 なのに興奮していた。   それにしても。 朝鮮侵攻については、私自身は反対であった。 しかし他の武将同様、太閤殿下を制止するわけでもなく、やるせない気持ちを抱えながら… [続きを読む]